プライベートPCのOSをUbuntuにした理由をメリット・デメリットと併せて解説します

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お世話になります。山ネズミです。

私は自宅のプライベートPCにはUbuntuというLinuxOSをインストールしています。

Linux OSとの出会いですが、SEとして働くようになってdebianというOSを扱うようになりました。
Windowsで育ってきた私は、当時Linux OSという存在に感動したものです。
コマンドでしか操作できないイメージがありましたが、
Linuxについて調べていくうちにWindowsと遜色なく使えるものも
あるということを知りました。そのひとつがUbuntuというディストリビューションです。

SEとして仕事していると、Windowsに対する嫌悪感を抱くことがあります。
強制的なアップデート、余計なサービス、玉石混淆なレジストリ構造・・
これらの要素はシステム屋としては余計なサポートが増えてしまいますので、
プライムな案件に集中できず、納期が伸び、品質が落ちてしまいます。

Linux OSを知ってからは、仕事で苦しまされているWindowsを
プライベートでも使用したくないと考えるようになりました。
これがきっかけで、プライベートPCにLinuxを入れることにしました。

「Linux Mint」や「Zorin OS」といったディストリビューションも試しましたが、
最終的に「Ubuntu」に落ち着くこととなりました。

本稿では、数あるLinuxディストリビューションの中から「Ubuntu」を選んだ理由と、
プライベートPCのOSをUbuntuにしたことによるメリットとデメリットについて紹介させていただきたいと思います。

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■Ubuntuを選んだ理由

■ユーザー数が多く、トラブル解決がしやすい

UbuntuはLinux OSのなかでは最も大きなシェアを持っています。
そのためフォーラムは充実しておりますし、同じようにUbuntuを普段使いしている人の奮闘記も豊富にあります。
よほどニッチなツールやデバイスを使用していないのであれば
大概の疑問やトラブルは検索して解決できるのが理由の一つです。

そして、最大のシェアを持つがゆえに、サポート体制も充実しています。
また、Ubuntuの開発目標には「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供すること
とされておりますので安心して使うことができます。

■他のデスクトップLinuxはUbuntuがベースとなっている

Linux MintやZorin OS、Chalet OSなどのWindowsに寄せた
デスクトップ環境を持つdebian系Linuxディストリビューションがいくつかありますが、
これらはUbuntuをベースとして作られています。
Linuxディストリビューションは数多く存在しますが、RHELかUbuntuのコピーがほとんどです。

Ubuntuはdebian系のLinuxディストリビューションです

そのため、これらのディストリビューションを使用する際には
Ubuntuのヘルプを参照することでほぼ問題は解決することができますが、
一部のトラブルに対応できなかったり、Ubuntuで有効であった設定が他のディストリビューションではできなかったりと、細かい違いがあります。
そして、そうした現象は記事も少なく、場合によっては存在しないこともあります。
そうであるならば、素直にUbuntuを使用したほうが余計な心配なく使用できます。

■Linux Mintで発生していたティアリングが解消された

最も大きな理由としては、「動画再生時のティアリングが解消された」ことです。
ティアリングとは、動画再生時に横線などの「ちらつき」が発生する現象のことです。
ティアリングのイメージはこちらの動画でご確認ください。

発生する原因としては、LinuxではNVIDIAビデオカードのドライバを正しく使えないからです。

LinuxはWindowsと同じように、ドライバをCDから導入しなくとも
自動でデバイスを判断し、最適なドライバを入れる機能があります。
ですが、NVIDIAのドライバに関してはNVIDIA公式のドライバからリバースエンジニアリングをして作っているものがデフォルトで入りますので十分なパフォーマンスを得ることができません。
Ubuntuの前はLinux Mintを使用していたのですが、いくら解決策を検索して試しても解消される気配がありませんでした。

★試したこと一覧
・Chromeの設定変更(ハードウェアアクセラレーション)
・NVIDIA公式ドライバのインストール
 →画面が真っ暗 OR 解像度がおかしくなる
・ディスプレイサーバー(Xorg)の変更
 →画面が真っ暗
・NVIDIA設定(垂直ブランクに同期化)
 →効果なし

Linux Mint自体の設定をいくら変更しても解消されませんので、
ダメもとでUbuntuに変更したところ、特に設定をせずにティアリングが解消されました。

フルスクリーンで動画を見ているとティアリング現象が大変ストレスになっておりましたので、
ディストリビューションの変更で解決したことで安心しました。

Ubuntuを選んだ理由について、一度まとめます。

・ユーザー数が多いため、万が一のときも解決がしやすい
・あらゆるディストリビューションのデスクトップ環境の基になっている
・動画再生時に「ティアリング」が発生しない

続いて、Ubuntuにしたことによるメリット・デメリットに関して書かせていただきます。

■メリット

・無料で入手できる

Windowsは安くても15,000円ほどの値段がします。これは決して安くありません。
格安のパソコンを購入しても結局OSで値段が張ってしまうということも起きます。
一方、Ubuntuは完全に無料で利用することができます。
その分、導入に関してはある程度知識が必要でさらには自己責任になるわけですが、
インストールの方法は調べればいくらでも見つけることができますし、
Ubuntuのフォーラムの書き込みを見れば大体のトラブルは解決できます。

・わずらわしいアップデートがない

Windowsは余計なアップデートを毎月のように強制してくる。
それにより、スキャナデータを送れなくなったり、更新待ちのため業務が止まったりします。

Ubuntuはそうした自動アップデートは一切なく、手動アップデートが主となります。
もちろん、アップデートに関する通知はきますが、実行は任意で行うことができます。
「更新してシャットダウン」をして、翌日起動しないなんてことは起こりません。

・動作が軽い

余計なサービスが動いていないため、軽快に操作できます。
また、多少低スペックのPCであっても十分に動かすことができますので、
OSのサポートが切れてしまった古いPCに入れて使い続けることも可能です。

Windowsはとにかくマシンパワーが必要になってしまいました。
にもかかわらず、バックグラウンドでは大した処理はしていません。

・設定画面がシンプル

Windowsは「設定」、「コントロールパネル」、「msconfig」などなど、
快適に操作するためにいくつもの項目を設定しなければなりません。
また、初期設定にしても最近のWindowsはとにかく設定項目が多いです。
Microsoftアカウントの作成が必要だったり、氏名の入力まで求められます。
OSの初期設定はユーザーの作成とネットワーク設定で十分なはずです。
設定が終わっても黒い画面に「こんにちは」と表示されそこからまた時間がかかる。
さらにその後Windows Updateでひたすら待たされることになります。

Ubuntuは「設定」からすべての設定を完結させることができます。
慣れればコマンドでの一発設定も十分に可能となります。
初期設定にしても要求項目はとても少ないです。ものの十数分で使えるようになります。

・OSの本質を学ぶことができる

Windowsはとにかくごちゃごちゃしています。
見た目だけは小ぎれいにしていますが、その実中身は過去のWindowsの積み重ねです。
おそらく、Microsoft自身も全貌を把握しきれていないのではないかと思います。
どこを更新すればどこに影響するのかがわからないため、不具合が多発するのです。

一方、UbuntuはOSのつくりがシンプルそのものです。
カーネルにアプリケーションを動かすためのインターフェース(API)、
ネットワークといった基本を押さえつつ、後はシンプルなUIで構成されています。
そのため、どの機能が何にあたるのかを理解することができます。

システム設定ファイルも参照しやすい構造になっています。
Windowsのシステムファイルはやたらと長い名前がついていたり、
「Windows→Microsoft→Software→Service→・・」と
深い深いディレクトリ構成に埋め込まれていたりします。

プログラムの消去に失敗してレジストリを消さなければいけないときも、
とにかく深い階層まで潜っていかなければ対応できません。
さらに、複数のディレクトリに「ゴミ」が点在していたりします。

Linuxは例えば「etc→apache2」とたどればapache関連の設定ファイルにたどり着けます。
だいたいは「etc」の中に入っており、ログファイルは「var/log」にあるなど、
とにかくわかりやすい構造をしています。

■デメリット

・インストールには知識がいる

Ubuntuのインストールメディア自体は店頭では購入できません。
自分でisoファイルダウンロードしてからそれをUSBやCDメディアに書き込み、そこからインストールをします。
また、そのメディアからブートさせるような設定も必要ですので導入にはある程度の知識が必要となります。
インストール方法自体は確立されていますので、「Ubuntu インストール」と検索すれば簡単に方法を知ることができます。

・市販のソフトウェアは使えない

市販のソフトウェアはWindows対応がほとんどで、あとはMac用がそれなりにある程度です。
Ubuntu、ひいてはLinux対応とはパッケージに記載していません。
実際にインストールしてみれば使えるかもしれませんが、
使えるかもわからないソフトウェアを購入するのはリスクがありますし、
もし使えなければ完全に無駄な出費になってしまいます。

一応、LinuxでもWineというWindowsアプリを動かせるソフトウェアがありますが、
対応していない場合もあるため過信は禁物です。
基本的には、Linux上のソフトウェアセンターから入手できるものを利用することになります。
iPhoneでいう「App Store」のようなものです。
どうしても市販のソフトウェアが必要な場合はWindowsを使うしかありません。

・動かない外部デバイスがある

マウスやキーボードといった必須のデバイスは間違いなく動きますが、
Windowsに特化した外部デバイスは動かないことがあります。
事前によく調べてから購入するか、おとなしくWindowsを利用しましょう。

・Windowsの情報に疎くなる

これはSEの仕事に関わることではありますが、
仕事以外でWindowsを触らないためどうしてもリリース情報などに疎くなります。
セキュリティ関連のリリースは目を通すようにしておりますが、
アップデートで追加された機能やOfficeの新機能といったものはわからなかったりします。

仕事ではWindowsを使っていますので、情報を得る機会は十分にあります。
必要な時に調べて対応すれば問題ありません。

■まとめ

Ubuntuのメリット・デメリットについてまとめます。

○メリット
・無料で利用できる
・余計なプログラムが動いていないので動作が軽い
・最小限の設定で使うことができる
・OSの本質を知ることができる
●デメリット
・インストールや操作には知識が必要
・市販のソフトウェアはほとんど使用できない
・外部デバイスが使えない可能性がある
・Windowsに疎くなる

もちろん、Windowsにもメリットは多くあります。
アプリケーションは豊富ですし、いろいろな外部デバイスを使用することができます。
なにより、トップシェアのOSですので悪いわけがありません。

ですが、Linux OSを知っていればWindowsが壊れたとしても
Linuxメディアからデータの救出を行うことができたりします。
Windowsに依存しているとエンジニアとして視野が狭まってしまうというのもありますので、
私はLinux OSを普段使いしようと思いました。

以上です。

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