持株会社(ホールディングス)の社内SEの仕事内容。グループ全体のシステムについての把握が必要です

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お世話になります。山ネズミ(@yama_nzm)です。

前職ではいわゆる「社内SE」をやっておりました。
社内SEと聞くと、以下のようなイメージを持たれる方が多いと思います。

・納期がないから融通がきく。そのため残業はない
・社内のことだけやっていればいい
・SEの技術を活かして業務改善というやりがいある仕事ができる

確かに、会社によってはご想像どおりの仕事をすることができます。
ですが、そうではない社内SEの存在についても知っていただきたく思います。
社内SEとして雇われたはずなのに、全然違う仕事をやらされていた
・・なんてこともあります。私が実際にそうでしたので。

本記事では想像していた社内SEと仕事内容が違っていたという「ギャップ」について書かせていただこうと思います。
社内SEを志望されている方は、何かの参考になれば幸いです。

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■持株会社(ホールディングス)の社内SEとは

持株会社(ホールディングス)とは、その会社自体は事業活動を行わずに傘下の事業会社の経営管理や財務などを総合的にコントロールする会社のことです。

簡単に言ってしまえば、事業会社の経営を管理をすることに特化した会社ということですね。
私はこの持株会社の社内SEをしておりました。

どういった仕事をしていたのかを、箇条書きで恐縮ですが紹介します。

・事業会社の総合的なシステム管理

どの事業会社がどういうシステムを導入して運用しているのか、そのシステムの管理者は誰かなどを管理します。

また、システムの運用に関してより効率のいい方法があればそのことについて提案したり、打ち合わせをしたりします。

基本的にはお店で売られているパッケージソフトを使用されていますが、中にはベンダー会社に開発してもらったシステムを運用されている場合もあります。そういった時はそのベンダー会社に改修依頼をしたり、必要なハードウェアを調達したりします。

他にも、グループウェアの管理やホームページの調整なんかもやります。

・事業会社のトラブル対応

日々行う業務で一番多いのがこの「トラブル対応」です。
「エクセルの使い方がわからない」といった小規模なものから「インターネットが繋がらない」といった対応の難しいものまで幅広く発生します。

小規模なものは電話対応でなんとかなりますが、大規模トラブルの場合は現地に行かないとわからないことが多く、事業会社間を飛び回ることがあります。

事業会社というのはパソコンに長けている方が少なく、社内で誰もパソコンについて知らないなんてこともありますので、一般的なトラブル対応も社内ではできません。
そうした場合はマニュアルを作成して極力現地への移動を少なくします。

・システム面の改善提案

システムを使っていると、「ここが使いづらい」「この機能はいらない」といった要望が発生します。「パッケージソフト」であっても必ず発生します。
そうした時にソフト側での対応が難しいのであれば別のツールを使ったり、エクセルマクロで対応したりといった「改善提案」をします。

また、グループウェアの変更や遠隔通信の導入といった「事業会社全体に関わるシステム改善」を行う場合は持株会社内と事業会社全体での打ち合わせを通して決定していきます。

■ところが、SEとしての仕事が減っていく

上記のように、「持株会社の社内SE」はいろいろとやることが多いように思えます。
ですが、システムの改善というものは入念に準備をした上で導入の時は一気に行うという関係上、「やることがない期間」というものが発生します。その期間が主に占めるのは「回答待ち」です。

事業会社は新しいシステムの導入にはあまり積極的でない場合が多いです。
とにかく変化を嫌います。現状の仕事ができれば、システムの良し悪しは関係ないのです。
そうした方々にシステム導入についての相談を持ちかけても回答を渋ることがあります。
また、事業会社が行っている事業が何よりも優先されますのでそういった意味でも回答というのは遅れていきます。こちらからも催促の連絡を入れますが、それでも遅々として進まないものです。

トラブル対応にしてもSEにとっては何ということのないトラブルですので、よほどクリティカルな障害でなければものの数時間で対応完了します。

そのため、どんどんできることが減っていきます。そうなると、社内SEとしての立場が揺らいできます。

■SEとしての仕事が減れば、別の仕事をやらされる

SEとしての仕事が減ってきますと、雇用主としてはなんとか仕事をさせようとします。
SEについてある程度の理解があれば「こうしたことはできないか」といったように提案があるものですが、前の会社ではそもそもSEが社内にいるということがこれまでありませんでしたので、「SEはどういうことができるのか」について残念ながら理解がありませんでした。

そのため何をやらせたらいいかがわからず、「自分の知っている仕事」をやらせるようになってしまいます。私の場合はいわゆる「広報」の仕事でした。

■SEと広報は真逆の存在

ホームページの更新ができるのだから、ニュースリリースを更新していくことができるだろうというのが言い分ですが、そのためには事業会社で行われるイベントや「こういう取り組みを始めました」ということについて取材が必要です。
つまり、イベントや取り組みについてインタビューをしなければならないわけです。

理想としては各事業会社のニュースリリースが持株会社に集まってきて、それを記事として投稿していくというものです。
ところが、事業会社からはニュースリリースを発信しようとはしません。
ですので、こちらからアプローチしていかなければならないのです。
そのような取材にはコミュニケーション力が必要ですので、必要最低限の話しかできない私には荷の勝ちすぎた仕事でした。

■SEとしての技術力は身につきません

社内SEは環境によりますがSEとしての技術力は今身につけている以上のものは得ることができません。
プログラミング技術も、サーバー知識も、クラウド運用のノウハウも既存の知識だけで対応できてしまうからです。
そのため、SEとしての能力を活かしたいと考えられている方はじきに飽きてしまいます。
SEの技術をうまく使ってもらえずに別の仕事をやらされる現状が嫌になり、結局この仕事を辞めることとなりました。

■まとめ

当記事をまとめます。

・持株会社のSEは事業会社全体のシステムについて管理します
・トラブル対応のために事業会社間を飛び回ります
・やることがなくなってくると、SEと関係ない仕事をやらされるようになります
・持ち前の技術で間に合いますので、技術向上は見込めません

本来であれば、SEとしての仕事はもっとあるはずでした。
ですが、実際に社内SEとして仕事をしてみるとシステム改善なんかしなくても十分事業は回るということに気づくようになっていきます。
持株会社のSEが私一人であったこともうまく動けなかった原因ではないかと今になって思います。協力者がいれば、より動きやすかったことでしょう。

システムに関する理解の薄い会社での社内SEはSEらしく働けないという体験談でした。

以上です。

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